宮崎駿最後の「無」【君たちはどう生きるか?】ネタバレ「ノアの箱舟」を建設せよ

妄想屋の今日の一言
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絶好調!ぶっちぎり!

お久しぶりです。

宮崎駿の最新作「君たちはどう生きるか?

完全ネタバレをします。

簡単なあらすじは以下の通りです。

【ネタバレ】君たちはどう生きるか|結末あらすじ感想と評価解説。宮﨑駿監督がタイトルからも問いかける‟生きる意義”|君たちはどう観るか1

太平洋戦争中の1944年、牧眞人少年は火事のために母親を亡くしました。それから何年か後、眞人は東京を離れて父の故郷へ行きました。

軍需工場を営む父は故郷に大きな工場と大きな屋敷を持っています。屋敷には、眞人の母の妹・夏子が父の再婚相手として住んでいました。

夏子のお腹には眞人の弟か妹かになる赤ちゃんがいます。来る途中で夏子からその話を聞いた眞人。屋敷に到着すると、まるで眞人を待っていたかのように、一匹のアオサギが屋根から庭へと飛び回っています。雇人の大勢のばあややじいやがいました。

眞人が庭を散策すると、庭の奥は森へと続き、そこには大きな塔が建っていました。アオサギの羽が塔の中にあります。興味を持った眞人が塔の中へ入ろうとした時、彼を探しに来たばあやたちに連れ戻されました。

夜、眞人は夏子にあの塔のことを聞きました。なんでも、その昔優秀な大叔父が建てたものだそうです。大叔父は塔を気に入るがあまり、そこで暮らすようになり、とうとうその塔の中で行方不明になったと言います。

次の日、眞人は父に連れられて当時としては非常に珍しいダットサンに乗って、転校手続きのすんでいる学校へ行きました。

ですが、裕福な家庭の御曹司である眞人はクラスの皆から白い目でみられ、学校の帰りにいじめられます。ひとりとぼとぼ帰る道で、眞人は道端に落ちていた石をわざと自分の頭にぶつけて傷をつけました。

眞人の怪我をみて大騒ぎの夏子とばあやたち。眞人は、誰にやられたと聞かれても、自分で転んだとしか言いません。

眞人がひとりでベッドに寝ていると、アオサギが窓を叩くのに気が付きました。なぜか「助けて」と母の声で話しかけてきます。

眞人は飛び起きると、棒を持ってアオサギを追って池の方へ行きました。アオサギは眞人に「本当の母は生きていて、会わせてやるから自分について来い」と言います。

アオサギを信用しない眞人は、騙されまいと拒みます。そこへ眞人を探しにきた夏子たちがやってきて弓矢を放ち、アオサギは驚いて逃げていきました。

眞人も気を失い、気が付いたときは自分のベッドに寝かされていました。その日から眞人はある決意をします。

つわりがひどくて寝込んでいる夏子を見舞に部屋に行ったとき、眞人はテーブルに置いてあったタバコを失敬しました。タバコ好きのじいやにそれを献上し、弓矢作りを教わります。

弓の部分が完成し、矢じりにはアオサギが落とした羽を付けました。

弓矢がほぼ完成した頃、眞人は窓越しに夏子が森の方へ歩いて行くのを見ました。その後、夏子が屋敷にいないとばあやたちが騒ぎ出します。

眞人はとっさに森の中の塔だと思い、弓矢を持ってそちらへ向かいました。途中で眞人を止めようとしたばあやの一人、キリコも一緒についてきます。

塔の入り口ではアオサギが待ち構えていました。「夏子を返せ」という眞人に、アオサギはとびかかろうとします。そのとき、眞人の放った弓矢の矢がアオサギの嘴を貫きます。

ここがアオサギの弱点だったようです。魔力を失ったアオサギは飛べない小男の姿になりました。そのとき、塔の上部から塔の大王の声がし、「夏子を連れに下の世界へ行け」と言われました。

みるみる塔の広間の床がとけ、アオサギ、眞人、そして逃げようとするばあやのキリコをも呑み込んでしまいました。

どれほどの時間がたったのでしょうか。眞人は帆船が何隻も浮かぶ海の中の島のようなところで目を覚まします。

島には大きな扉があり、眞人がその前に立っていると、後ろからやってきたペリカンの大群に押されて扉の中へ押し込まれてしまいました。ペリカンは大きな口をあけ、「飢え、飢え」と騒ぎます。

眞人は食べられるのかと心配になったとき、海の上を走っていた一隻の船が助けに来てくれました。船に乗った漁師のような女性は、眞人を救うとヨットに乗せて自分の家へ連れて行きました。

眠りに落ちた眞人が目を覚ますと、自分が寝ている周囲には、お屋敷のばあやたちそっくりの小さな人形が置かれていて驚きました。

女性は、海でつかまえた魚をさばいてこの世界の人々に分け与え、わらわらと呼ぶ白いふわふわした生き物の世話をしてます。

彼女の名前はキリコでした。不思議な世界の住人ですが、眞人は夏子を探していることを話し、地上の屋敷にもキリコさんがいると言いました。

その夜、屋上に出た眞人はわらわらが大きく膨らみ、夜空にふわりと飛んでいくのを見ました。キリコの話によると、飛んで行ったわらわらは地上で赤ちゃんとなって誕生するというのです。

わらわらの新しい旅立ちを見守っていた眞人の目の前に、いきなりペリカン大群が飛んできて、次々とわらわらを食べ始めました。

大変だと思った瞬間、炎が走りペリカンたちを焼いていきます。キリコはヒミが来てくれたと言いました。

その後、キリコの家にアオサギ男がやって来ました。キリコは2人の話を聞き、夏子はここにはいなくてもっと奥のお屋敷にいると教えてくれ、2人で協力して助けに行くように言いました。

眞人が放った弓矢の傷で魔力がうまくできないアオサギ男は、しぶしぶ眞人と行動を共にします。キリコはお守りだと、眞人にキリコばあやそっくりの人形を渡してくれました。

眞人とアオサギ男がしばらく歩いて行くと、草原に一軒の家が見え、そこで夏子のことを聞こうとしましたが、家にはインコの集団が住み着いていました。家の住人がいないので、インコに食べられたのではないかと、アオサギ男は忠告します。

アオサギ男が見張りのインコの注意を引いている間にその家に入った眞人は、もう少しのところでインコに食べられそうになりました。

眞人を救ったのはヒミです。眞人は、そのままヒミに連れられて彼女の家に行きました。眞人から話を聞いたヒミは、夏子は自分の妹だと言います。

そしてあの塔は世界中のどこにでもあると言いました。2人は、急いで夏子を連れ戻すために、夏子がいるという産屋へ向かいます。

幾つも同じような扉がある部屋に来た時、眞人はヒミから扉の1つ1つがそれぞれ違う時代に通じていることも教えてもらいました。

その頃、地上のお屋敷では、夏子と眞人、それにキリコばあやもいなくなったので大騒ぎになっていました。父は人員総出で捜していますが、みつかりません。

そのうち、屋敷に残ったばあやたちから、森の中の塔は空から降って来たものだという話を聞きました。塔のことをとても気に入った大叔父が塔をリメイクしたんだということも・・・。父は一大決心をして、森の中の塔へ向かいます。

一方、産屋に入った眞人は首尾よく夏子を見つけ連れ出そうとしますが、塔の大王の怒りにふれ、ヒミともどもインコに捕まってしまいます。

インコに殺されそうになっていた眞人は、インコに紛れて来たアオサギ男に助けられます。しかし、夏子はまだ産屋にいて、ヒミはインコに捕まったままでした。

インコ大王がヒミを塔の大王に差し出そうとしていました。眞人とアオサギ男はすぐに後を追い、塔の大王のもとへ行きました。

塔の大王は眞人の大叔父です。大叔父は自分の命が短いことを知り、眞人を後継者にしたいと思っています。この世界を平和で皆が安心して暮らせる世界にしてくれないかと。けれども、眞人の気持ちは決まっていました。

自分は、自分で怪我をしても転んだと嘘をつく人間だと言い、それでもあちらの世界で、友だちをつくって暮らしたいと言いました。

大王が眞人の気持ちを理解したとき、物陰からみていたインコ大王が飛び出し、自分たちの世界はどうなる?と、塔の大王が手にしていた‟世界を形作る積み木”を刀で斬ってしまいます。

たちまち崩れ出す塔の世界。塔の大王は眞人に元の世界へ戻るように告げました。

眞人はアオサギ男とヒミを連れて、急いで各世界へ通じる扉のある部屋に戻ります。産屋から逃げ出した夏子と皆を探しに来たキリコがばったり出会い、やはり扉のある部屋に来ました。

ヒミは眞人の母ですから、眞人のいた世界とは時代が違います。眞人を出産するため、別の扉を開けてキリコとそちらへ帰りました。

眞人と夏子は同じ扉を開けて、地上の世界へ戻ります。扉の向こうでは、丁度父たちが森の中で眞人たちを探しているところでした。2人を見つけた父は大喜びです。

アオサギ男はいつものスマートなアオサギに戻って森へ帰り、眞人のズボンのポケットから転がり出たキリコばあやの人形は、人間のキリコばあやになりました。

それから2年、眞人は父と夏子、それに2歳になった弟と一緒に東京へ帰りました。

簡単に言うと、お母さんと義理のお母さんを助けるために鳥の世界(カリアス)とノアの方舟の世界を彷徨います。眞人と夏子は、鳥の世界にいます

主人公の眞人は、無事に権力の世界から夏子と母さんをすくいます。

この世界では、現実のいまの人間世界ノアの箱舟の未来とも過去とも言える世界カラスの世界の3つが描かれています。

千と千尋のときと同じく門やトンネルでその狭間は描かれています。

ノアの箱舟の世界では生と死の世界を彷徨い、かつての自分に出くわたり、最後の力を振り絞った宮崎駿自身がいたりします。

そして、自らを殺して次なる時代の自分に積み木として「バトン」を渡します。

前回作の「風立ちぬ」では、最後は「生きて」と言っていましたがこの作品で「宇宙」の狭間に吸い込まれ、

自分は人間界ではない違う「無」の世界やノアの方舟の建設ができる世界へ行くようなところへいきます。

母は、時間と空間の違う扉から出てきます。

夏子は、同じ扉で現在の世界に行きます。

現実世界に権力世界のインコたちも人間の世界になだれ込みます。

主人公眞人は、この世界の記憶をもって生きていきます。

つまり、前世や来世の記憶があるわけです。

そのなかで、積み木の一つのパーツとしてこの世界をどうやっていきますか。

「君たちはどういきるか?」と宮崎駿は最後の作品として自分を殺して描いています。

さて、宮崎駿の全作品を見ていきますよう。

太陽の王子 ホルスの大冒険 1968年
パンダコパンダ 1972年
アルプスの少女ハイジ(TVアニメ) 1974年
母をたずねて三千里(TVアニメ) 1976年
未来少年コナン(TVアニメ) 1978年
ルパン三世カリオストロの城 1979年
風の谷のナウシカ 1984年
天空の城ラピュタ 1986年
となりのトトロ 1988年
魔女の宅急便 1989年
紅の豚 1992年
耳をすませば 1995年
もののけ姫 1997年
千と千尋の神隠し 2001年
ハウルの動く城 2004年
崖の上のポニョ 2008年
借りぐらしのアリエッティ 2010年
風立ちぬ 2013年
君たちはどう生きるか 2023年
宮崎駿監督の歴代作品一覧・年代順
アニメの巨匠・宮崎駿氏がこれまで製作に携わった歴代作品を一覧にしました。 映画は監督作品を中心に、TVアニメは全話に携わった作品をピックアップしました。古い順に並べてあります。 最後に、各作品を楽しめ

宮崎駿さんの処女作は、カリオストロ城でしょう。

鳥の王子との場面でもカリオストロ城の伯爵と戦う場面と類似して描かれています。

しかし、その権力を華麗にスルーしているのがこの作品。

つまり、ノアの方舟を建設するところまで自然の変化をしており、権力側をスルーしてどうやっていきますか?

もう、そいつらも必死でどうしようもなくなっていますよ〜

宮崎駿さんの系譜なのでした。

狭き大変な道になるけど、次の時代のいまいる人たちはどうしますか?

と、問いかけてもいます。

さぁ、実はこのカラスも奴らなのです。

日本の関わっていますよ。日本では八咫烏と呼ばれますがね。

こいつらが、ノアの方舟の世界でも生まれる人間の世界へ向かう魂を食い尽くしますね。

トトロや木霊のように思いますが、あれは完全に違ったものですね。

そして、ノアの方舟に乗るキリコさんは眞人ですね。

キリコさんだったら、人形になるわけもないしキズが同じところにあるわけがありません。

かつて?それとも未来?のノアの方舟でしょうね。

ポニョのディポン期ぽい魚もでてきますしね。

どちらにしても、この現実世界でも、待ったなし。

ワタシ達の生きるこの世界でのノアの方舟を作って楽しむのだ。

ノアという宇宙船を創る時がきた。

動物と触れ合って、土と触れ合って

くぽぽぽぽ。

考えるな!感じろ!

完全に、頭の死んだ人と生きて行動している人が別れているのが目にとれるのでした。

楽しくて仕方ない。

天変地変で色々起きても、楽しい。

これを乗り切るだけの可能性が自分にあるから。

こんなに仕る事ができる時代も少ない。

内的成長で宇宙の世界に入っていく絶好のチャンスなのでした。

宮崎駿さんのかつての自然とともに生きることから、それすらも無くなっていく集大成の作品それが「君たちはどういきるか?」に感じるのでした。

本当に数多くの作品をありがとうございました。

私は小さい頃から何度も映画をみてそのお陰で畑仕事をし文章を書き、土と触れ合い行動ができるようになりました。

度重なりますが、この場でお礼申し上げます。

そして、こうして最後まで読んでいただきありがとうございます。

このサイトは、人間の闇の部分を受け入れて楽しく過ごすブログ。

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