17日午前8時50分ごろ北朝鮮が弾道ミサイルを発射しました。韓国軍の観測によると、平壌順安国際空港から東の方向に2発の弾道ミサイルが発射され400km未満を飛行したとしています。

 日本自衛隊の観測からは「通常弾道軌道なら300km飛行」という発表なので、日韓の情報を併せると通常弾道軌道300km+滑空飛行100km弱で400km未満と解釈ができます。発射されたのは滑空飛行が可能な短距離の機動式弾道ミサイルである、北朝鮮版のイスカンデル系かATACMS系のどちらかの可能性が高いでしょう。

北朝鮮は、本日8時49分及び8時52分頃、北朝鮮西部から、弾道ミサイルを2発、東方向に発射しました。詳細については現在分析中ですが、最高高度約50km程度で、距離は通常の弾道軌道だとすれば、約300km程度飛翔し、落下したのは、北朝鮮東岸付近であり、我が国の排他的経済水域(EEZ)外と推定されます。

出典:1月17日北朝鮮のミサイル等関連情報(続報):日本防衛省

 なお順安空港から400km未満の飛行距離は、14日の鉄道型イスカンデル発射訓練でも使用された標的用の無人島「卵島」が近い範囲にあるので(直線距離370km弱)、今回もまた同じ場所に向けてイスカンデルが使用された可能性があります。空港の付近の鉄道線路に鉄道機動ミサイル連隊が来たのか、あるいは空港に車載移動式発射機を展開させたのか、どちらかになるでしょう。鉄道発射ならイスカンデル系で確定、車載移動発射機の場合はイスカンデル系以外にATACMS系の可能性もあります。